<GrassValleyの各アルバムへの私的レビュー>

GrassValleyトップへ戻る

ここでは、GrassValleyの各アルバムに対する私なりの思いを

書いていきたいと思います。各曲を通じた評価キーワードとして

「色」を使いたいと思います。(後で思いましたが、実際無彩色が

多いことに気付きました。GrassValleyの特徴かも知れません。)

なお、白い旋律はベスト盤なので省いてます。

07年03月になり、もともとシングルのみ収録の曲は入れてなかったのですが、

CDシングル中古盤を入手・揃いしましたので改めてインプレッションを書いてみました。

うち2曲は聴いたことがない曲でしたので、今この時期にあたかも新曲で

あるかのような出会いを出来たことがすごく嬉しいです。もう15年以上前の楽曲なのに。

あと、あくまで私のインプレッションに基づいた内容のため、

製作者の意図や他の聴取者の方々の感想とは当然異なりますし、

楽曲の音楽的な云々というよりは醸し出す主観的な印象に傾いている

点はご了承いただきたく存じます。(私の直観で書いています。)

またこれからも、聞いている受け手の私の状態が変われば、

受ける印象も変わって行くのでしょうし、これから生きていく上で

携えていきたい音楽だと考えています。

1.GrassValley

2.MOON VOICE

3.STYLE

4.LOGOS

5.瓦礫の街〜SEEK FOR LOVE〜

6.HAPPINESS

7.at GrassValley

8.シングルカップリングのみ収録曲

1.GrassValley

  全体的に「冬」を思わせるアルバムでした。有彩色というよりは無彩色の

  濃淡だけで世界を描いていたような、「暗い透明感」のあるアルバムでした。

  たまたま栗本薫の「魔界水滸伝」第二部を読んでいた時期に、ヘビー

  ローテーションをかけていたので、聞いて「魔界…」のシーンを思い出したり、

  「魔界…」を読むとBGMがどこからともなく聞こえてきたりします。

  @白い旋律 「クリヤー」   opening tuneとして出色の出来だと思います。

                 一時朝の目覚めの曲でした。やわらかな

                 落ち着きを感じます。

  ADANCE IN THE HEAVEN 「プラチナシルバー」

                 不思議感覚な曲でした。色を感じない曲でした。

  BCYNDI 「シルバーグレー」

                 初めて接触したGrassValleyの曲です。最初は

                 暗いだけの曲にしか思えませんでしたが、

                 聞きこんだら深みを感じるようになりました。

                 恋人と別れてから一人ですごす夜、のような重さも

                 ありながら美しさもある曲です。

  CMORNING PLEASURE 「ピュアホワイト」

                 枕草子に「冬はつとめて(早朝)」という一説が

                 ありますが、ゆるやかな陽射しのさす冬の朝を

                 思わせる白いイメージの曲でした。

  DFREEZIN’ 「緑味を帯びたダークグレー」

                 冬の厳しさを思わせる曲です。冬の厳しい情景の 

                 中で、それでも人の息吹をかすかに感じるような、

                 幻想的な風景を思わせます。イメージ的には、

                 Laputaの「BREATH」に似てるように感じてます。

  ECYNICAL SKY 「カッパーブラウン」

                 このアルバムは全体的に金属感を感じる音が多い

                 ような気がします。「…SKY」とタイトルにあるのですが、

                 青く澄んだ空というよりは、もっと赤系の色味を帯びた

                 雲混じりの空、みたいなイメージです。

  FSHAKE IT DOWN 「シャンパンゴールド」

                 このアルバムの中で異彩を放つ曲です。速くて、

                 ノリノリな曲です。この曲の奇妙な浮遊感と疾走感に

                 惹かれて、GrassValleyにハマっていきました。

2.MOON VOICE

  初めて買ったGrassValleyのアルバムです。TITLE TUNEである、

  「MOON VOICE」が、GrassValleyっていいじゃん、と思うきっかけに

  なりました。GrassValleyはどちらかと言えば「夜」のイメージだと思うのですが、

  単に暗いのではなく、澄んだ夜空のような黒い透明感が魅力なのだと

  感じました。一番好きなアルバムです。春から初夏へのイメージかな、と。

  @MOON VOICE 「ダークグリーン」

                 GrassValleyの曲の中でもっとも暗い美しさのある

                 曲だと思います。「与えられたPROGRAM」

                 「歪められたVISUAL」のような文明批判もにじませつつ

                 人が耳を傾けるべき「月の声」とは?考えさせる

                 要素もある曲です。

  A砂上の夢 「ベージュ」   これまた幻想的な曲です。砂丘はきっと現実に存在する

                 ものではなく、乾ききった心の中の荒野なのでしょう。

                 次トラックの「不毛なすべての魂」に通底するものがあります。

  BALL OF BARREN SOUL 「グレイッシュブラウン」

                 乾ききった人の心が映し出すものは何か?3次元的な

                 広がりを感じさせながら、その中を孤独に歩いていく人の

                 生を逆に強調しているような、そんな感じがします。

  C輝くほとりに 「フレッシュグリーン」

                 鮮やかな新緑の草原。澄み渡る青空。駆けて行く二人の

                 姿。永遠の楽園でゆったりと流れる至福の時間。

                 春の風を受けながら「輝かしい」生を謳歌する、そんな

                 すごく幸せなイメージのある曲です。もっとも好きな曲の

                 一つです。 

  D真夜中の透視図 「ディープブラック」

                 漆黒のイメージがあります。それは闇なのではなく、

                 光をたくわえた輝く黒です。疾走感があり、GrassValleyの

                 魅力である「澄んだ暗さ」をすごく感じる曲です。「輝くほとりに」と

                 双璧をなすぐらいに好きな曲です。色々なイメージが複合して

                 いて、土曜の夜に琵琶湖の湖岸道路をクルージングしている

                 ような心地よさを感じたり、魔界水滸伝の5巻を読んでいた頃に

                 よく聞いていたので、あの小説の情景、「砂漠の夜空」の

                 イメージとかがフラッシュバックします。

  ETEARFUL COLOR 「ライトグレー」

                 「…COLOR」とタイトルにありますが、私のイメージは無彩色

                 でした。雨が降りしきる平日の午後、ぼおっと窓から

                 紫陽花の花を眺めているような濡れた、寂しさを感じる

                 ようなイメージです。

  F遥かなる光芒 「淡いペールブルー」

                 「青い絵の具」という歌詞のせいでこんなカラーイメージを

                 持ったのでしょうが…。重くて余りきかない曲です。

                 GrassValleyらしさを十分感じる曲ではあるのですが…。

3.STYLE

  前作の「MOON VOICE」とは一転し、「陰」から「陽」へ反転したようなイメージを

  持っています。季節的には夏のイメージです。あとは「水」のイメージがあります。

  なぜか高校生時代に数学を勉強していたのも思い出します。高校生時代に出たアルバムでしたし…。

  @STYLE 「サンライトイエロー」

                 きれいな真っ黄色って感じです。奇妙な曲だなあというのが

                 第一印象でした。GrassValleyの「陽」の曲の代表格と言っても

                 いいのではないでしょうか。

  ASTAYING HEAVEN 「ブルーイッシュシルバー」

                 悲しい美しさがありながらもかっこいい曲だなあというイメージが

                 あります。愛する女性とただ単に別れたのではなく、死別した

                 ようなイメージをなぜか持っています。

  BBOAT 「コバルトブルー」

                 ミヒャエルエンデの「果てしない物語」に出てくるような、幻想的な

                 世界を想像してしまいました。目に浮かぶ風景は夜なのですが、

                 街の明かり、満点の星空、月明かりに煌煌と照らされた比較的

                 明るい夜のイメージです。川のせせらぎ、水面をゆっくり流れる

                 小船のイメージを抱かせるきれいな曲です。

  C夕凪  「オレンジブラウン」

                 日が落ちて、涼しい風がなぎはじめた夏のたそがれ時をイメージ

                 します。「夏のきれいな思い出」みたいな印象があります。  

  DSHINING DROPS 「ターコイズブルー」

                 GrassValleyで一番かっこいい曲だと思います。アルバム全体を

                 通して「水」のイメージがつきまとっているのですが、この曲も

                 またしかりです。太陽が照っているのに突然さっと降る夏の雨、

                 みたいな印象があります。

  E星の棲む川  「ダークブルーメタリック」

                 光輝感のある深い青のイメージです。昔はそれほど好きでも

                 なかったのですが、最近ふつふつと好きになってきました。

                 これまたGrassValleyらしい曲の一つだと思います。

                 「BOAT」と同じ川辺を舞台とした曲ですが、あちらが街の

                 ざわめきを感じさせるのに対し、こちらはもっと人里離れた

                 静かな川のイメージがあります。

  F赤い群衆  「クリムゾンレッド」

                 ま、「赤い群衆」なので「赤」かなと。不気味なイメージがある

                 曲です。「瓦礫の街」収録の「TURN TO SCARLET」に

                 近いイメージかも知れません。

  G飛行船   「アイボリー」 FM番組の「気分はハートビート」のエンディングに使われて

                 たので、これが流れると今週もおしまい、みたいなイメージです。

                 なんか物悲しい調べです。

  HBYE  「オータムブラウン」

                 これまた悲しいバラードです。あんまり聞かなかったですね。

                 夏の終わりみたいな感じの曲です。

  IEDUCATION 「スカイブルー」

                 アルバム最後に結構ハイな曲が入ってます。夏の終わりを

                 惜しんだ馬鹿騒ぎ(失礼!)みたいなイメージです。

                 この曲が入ることにより、アルバムとしてすっきり終われるような

                 気がします。

4.LOGOS

  GrassValleyのある高校生ライフを送っていた私でしたが、多分この時期が一番

  勉強していたと思います。前作「STYLE」は数学、「LOGOS」は日本史・世界史、

  次作「瓦礫の街」が生物と独学で始めた物理、みたいなイメージがつきまといます。

  あと「LOGOS」を聞いていた頃、友人から借りた漫画「エリア88」を読んでいたので

  戦闘機なんかのイメージも「LOGOS」と近かったりします。勉強の合間に戦闘機の

  プラモを作っていた記憶(厳密にはプラモの合間に勉強)があります。

  @空中回廊  「N−8ライトグレー」

                 これこそ「エリア88」をイメージがかぶっています。

                 大空を飛行する歌詞の内容が、3次元的な広がりを

                 もっておおいかぶさってくるような感じがします。

  A星のジョーカー  「インディアナブルー」

                 GrassValleyでもっともノリノリな曲ではないでしょうか。

                 聞いてて気持ちよかったです。高校生当時、数学を

                 勉強するときはテンポの速い曲がかかっていないと

                 リズムに乗れなかった私は、この曲を多用していました。

  BIDENTITY CRISIS  「メタリックシルバー」

                 GrassValleyのモチーフの一つである、文明批判を

                 打ち出した曲です。「そして言葉は枯れていく」という

                 歌詞にすごく共鳴しました。「言葉」のもつ豊かな

                 世界は絶対に枯らしてはいけないと。いかに豊かな

                 言語表現を得て維持するか、と当時は思っていましたが、

                 今となっては陳腐な表現しか出来ません…。

  Cイデア  「ワインレッド」 意味が深くて、未だに理解できていない曲です。

                 自分でも好きなのか嫌いなのかよくわからない曲です。

  DGOOD TIMES さよなら  「ゴールド」

                 これもまた「気分はハートビート」エンディングだったような

                 記憶があります。あんまり聞かなかったです。

  EBANG BANG   「ダークグレー」

                 この曲もあんまりきかなかったですね。ギャング的なイメージ

                 が余り好きでなかったのかも。

  F砂漠の少年   「アンバーブラウン」

                 このアルバム自体はテスト前日徹夜で試験勉強した時に

                 よく聞いていた記憶がありますが、この曲と「TRUTH」は

                 特に深夜のイメージがあります。

  GTRUTH  「ダークグレイッシュグリーン」

                 深夜のイメージ。別に詞的には深夜でも何でもないん

                 ですが…。間奏のキーボードがすごくきれいな曲です。

                 結局深夜の受験勉強のときの記憶が強いんでしょう。

  HMY LOVER  「ガンメタリック」

                 「優しさの嘘…」という歌詞をストレートに受け取って

                 しまったせいか、愛する女性と病気で死別してしまった

                 歌だと思ってました。イメージ的に聖飢魔IIの

                 「THE OUTER MISSION」とかぶります。冬の

                 夜みたいな印象があります。

  IDEADEND STREET  「コーヒーブラウン」

                 別に激しくはないのですが、なぜか激しさを感じて

                 しまう曲です。聞き入ってしまう曲です。

  J鶴   「墨のようなグレー」

                 珍しいinstrumentの曲です。エイジアンな調べが

                 美しいです。当時私は旧ソ連のSU−27という

                 戦闘機に心底ほれ込んでいましたが、その戦闘機の

                 ロシア語愛称が「Zhuravlik(鶴)」でした。そんな思い出

                 とかぶっている曲です。    

5.瓦礫の街〜SEEK FOR LOVE〜

  出口雅之自身が、「映画を作るようなイメージ」でアルバム作成をしたと

  言うだけあって、背景に一貫したストーリーを感じられる内容になっています。

  ストーリーをもっと深読みすると、「母なる街」を焼け出された少年が色々な

  遍路歴程を経て、成長しながらまた「母なる街」へ帰ってくるという、少年の

  成長の物語ととることも出来ます。以下のストーリーはあくまで私の

  解釈ですので…。

  @原始と未来〜プロローグ〜  「赤錆色」

                 金属打撃音のようなSEで始まるinstrumental。

                 それが徐々に一つの楽曲に収斂していくのは面白かったです。

  ATHE VOICES OF FATHER(血を流さない神の声) 「真鍮色」

                 物語は主人公が爆撃によって街を焼け出される所

                 から始まります。「親の庇護」下から出て、一人で

                 生きていく少年の暗示と言えましょう。悲劇の始まりで

                 ありながら、決して真正面を見つめることを止めない力強さを

                 感じる曲です。

  B灰色のオリオン  「青みを帯びたダークグレー」

                 街を船で逃げ出した少年は、星を目印に航海を

                 続けます。わずかな希望だけを胸に、道を切り開いて

                 行く少年の、むこうみずなまでの強い意志の歌だと思います。

  CWARRIOR  「ミドルグレー」

                 ある街にたどり着いた少年は野盗まがいの暮らしを

                 しています。荒れた暮らしをせざるを得ない、抜け出すに

                 抜け出せない、少年の苛立ちを感じる曲です。

  Dイカルスの落下(BLOOD & BLUE SKY)  「シャインレッド」

                 少年の友人とおぼしき人物は飛び降り自殺をして

                 しまいます。言わば、彼は成長の過程からドロップアウト

                 してしまう訳です。少年の慟哭が聞こえてくるような曲です。

  Eこの道を抜けろ   「濃いピーコックグリーン」

                 たどり着いた街に少年の求めるものは何もありません

                 でした。少年は少女を連れて、街を抜け出す決意をします。

                 ともすればくじけがちな彼女を励ましながら、彼もまた、

                 自らを励ましているのです。再び前向きに歩き出そうとする

                 少年の熱いまなざしを感じる曲です。

  Fドラゴン   「電飾の白い光の色」

                 街を抜け出す途中、彼らはチャイナタウンに迷い込み

                 ます。繁栄の象徴とも言うべきこの町で見たものは、

                 彼らの希望を力づけるものでした。追われる身に

                 なりながらも、彼らは歩みを止めることなく、走り

                 続けていきます。エイジアンテイストのある曲でもあります。

  G1990  「黒鉄色」   彼らはついに街を出る汽車に乗ります。走り出した列車は

                 いづこに向かっているのか…。彼らの信じる希望あふれる

                 未来へつながっていると信じて…。この曲は前へ進む

                 重機関車のような力強さを感じる曲です。私自身のかっての

                 目覚めの曲でした。また、当時読んでいた漫画「3×3EYES」

                 の第一部の最後のシーンで、主人公がヒロイン「パイ」を

                 探しにいくため中国内陸部の汽車に乗るところを思い出します。

  Hメリーゴーランド  「ミスティグレー」

                 出口雅之が歌っていないので「あれ?」と思った曲です。

                 少年と少女は旅路の途中、廃棄された遊園地にたどりつきます。

                 愛し合う彼らの幻想が美しく描かれた少し切ない曲です。

  ITURN TO SCARLET  「バーニングレッド」

                 少年と少女はある街にたどり着きました。ところが、彼らを不幸の

                 どん底に落とした戦乱の影が彼らに忍び寄ります。そこはまだ

                 安住の地ではなかったのです。少女は少年と別れ、戦乱を終結させる

                 べく、戦いの中に身を投じていきます。どうすることもできない

                 少年の憤りを感じる曲です。

  J原始と未来〜エピローグ〜  「オレンジメタリック」

                 少年は祈ります。少女の身の上を。世界に平穏が訪れることを。

                 原始からの時の流れは裏をかえせば流血の歴史でもありました。

                 それでも少年は祈りつづけます。その先の未来に平安があることを…。

                 金属打撃音のSEが時を刻むような曲です。

  K瓦礫の詩人  「セピア」

                 戦乱は終わり、少年はとうとう自らの故郷に帰ってきます。

                 かって故郷で見ていた夢、故郷を出てからの色々なことを

                 思い出しながら、彼が唯一願うのは少女との再会でした。

                 彼が祈った平和は訪れました。でもそれだけでは彼の祈りは

                 通じたことにはならないのです。「教会の片隅に隠した

                 トランジスタラジオ  ああ聞こえる あの歌がよみがえる…」

                 少しずつ息を吹き返していく世界。それはまた少年が大人に

                 なっていくストーリーでもありました。「印画紙の中 

                 置き忘れた君が舞い戻る…」さて、舞い戻ってきたのは少女本人

                 なのか、それとも少年の日々を共にした思い出だけなのか…。

                 アルバムの最後を飾るにふさわしい切なくて美しい曲です。

6.HAPPINESS

  上領亘が抜けて4人で作ったミニアルバムです。音楽的な変質の兆しが見え始めています。

  が、当時の私は気付いていませんでした。上洛して一年目ぐらいの私の一人暮らしに

  なくてはならないアルバムでした。

  @ハッピネス 「淡いピンク」 本作中でもっともGrassValleyらしい曲でした。

                 私が唯一カラオケで歌うことの出来た曲です。やさしくて

                 癒される、とても素敵な曲です。

  AD2 「クロームシルバー」 私は歌詞の一人称が初めて「俺」だった曲です。

                 それは非常に驚きでした。これはこれでいい曲だと思います。

  Bマニュアルピープル  「黄緑色」

                 テンポが心地よくてコーラスが面白い曲でした。ただこの曲も

                 歌詞の口調が今までのGrassValleyとはちょっと感じが

                 違うような気がしました。

7.at GrassValley

  GrassValleyがGrassValleyでない、そこいらのバンドになってしまったかと

  思うぐらいのショッキングな内容でした。唯一GrassValley然とした曲

  「EACH OF LIFE」が救いでした。ジャケ写もなんか雰囲気違うし…。

  (書きながら思ったのですが、カラーイメージがかなり原色に近くなっています。)

  @WE CAN DO  「ネービーブルー」

                 いきなしのけぞったOPENING TUNEでした。

                 それ以上は何も言うことはありません。

  AルードなKISSをルーズにしたい  「パッションオレンジ」

                 デカダンスたっぷりって感じの曲です。

  Bハッピネス  既出

  Cワン・チャンス  「ライトグリーン」

                 宮原学あたりに歌わせたいような曲って感じですね。

  DFLOWER FLOWER  「ショッキングピンク」

                 これもまた、デカダンス一杯な曲です。出口の声も

                 いい感じはいい感じではあるのですが…。キライじゃない

                 けど、GrassValleyの楽曲としては…。

  E漂流者 「サックスブルー」 テンポ的には好きだけど…。

  F虹のある街  「淡いオレンジ」

                 わりかしGrassValley的な曲に近いでしょう。

                 悲しい別離の曲です。それでも何かが微妙に…。

  GSKY SCRAPER  「イエローシルバー」

                 これもGrassValleyっぽい方ですが、微妙に

                 何かちがうんじゃない?って感じがします。

  HLOVE TOUCH  「パールピンク」

                 デカダンス路線の曲ですね。歌詞は面白いけど…。

  IEACH OF LIFE  「スノーホワイト」

                 結局これが、GrassValley自体の終焉を告げる

                 ENDING TUNEとなってしまいました。本作の中で

                 唯一GrassValleyらしいと言える曲です。結局

                 ここに帰ってきたんだ、という感じです。

8.シングルカップリングのみ収録曲

  @COSMIC WONDER  「ダークブルー」

                 「STYLE」のカップリングです。ジャケットのイメージも

                 重なっていますが、「COSMIC」という無限の広がりを

                 感じさせるキーワードと楽曲が宇宙や夜空を思わせます。

  ATV SHOP BOY  「ミドルグレーメタリック」

                 頭の中にフレーズは残っていたけれど、CDがなくて、

                 ずっと長い間幻の一曲でありました。氾濫するTV情報社会を

                 暗に批判しているともとれますが、15年経った今、ワンセグで

                 TVを持ち運びできるぐらいよりTVへの依存度が高くなっていることを

                 思えば、この歌が見ていたものの先鋭性に驚きを感じます。

  BBIG SCIENCE  「ブラス(真鍮色)」

                 グラスバレーの楽曲は文明批判的なニュアンスが多いのですが、

                 これまた15年以上前の曲とは思えない歌詞です。世界にあふれる

                 コードナンバー、機械にあふれた世界を見事に見越しています。

                            ページトップへ戻る