1.金勝寺と狛坂磨崖仏

(滋賀県:湖南エリア)

出会いはマップル(地図)でした。栗東から信楽へ抜ける道を探してマップルを

見ていたところ…金勝寺の横にぽつりと「狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)」の文字が…。

マップ的には山中、近くを通る道もなく、私は寂れたニオイを感じたのです。

なぜ磨崖仏(崖や切り立った岩を彫った仏像)に引かれたのか…と言うと…。

諸星大二郎の漫画「暗黒神話」に、主人公が九州の臼杵地方にある馬頭観音の磨崖仏の

ところへ行くシーンがあるのですが、そのシーンが余りにも印象的で、実際に自然の

中に彫られた仏様というのもを一度見てみたかったんです。それで思いつくまま行ってしまいました。

が、それは苦行以外の何者でもなかった…。

遊歩道を歩くのは私だけ。誰もいない。実にB級な観光スポットです。冬の静寂が目覚めかけた

風景は清清しかった…と言ってられたのも開始10分ぐらいまででした…。

<金勝寺(こんしょうじ)>             <金勝寺の門>

起点からこの金勝寺までが大体直線で1.5km、したがって道のりとしては2km程度(坂道こみ)であります。

これで半分ぐらいかな、と思ってた自分が甘かった。境内に入ると、おじさんが一人で尺八を吹いていました。

幽玄な雰囲気を演出しているなあと感じ入ってはいたのですが、なぜにこんなところで尺八を…?

ここから私は竜王山へ向かいます。竜王山頂の手前までは舗装された、比較的なだらかかな道が続いてます。

そして突然開ける大パノラマ。近江盆地が一望できました!

<竜王山頂手前の大パノラマ1・2。左の写真の右中央、右の写真の左中央あたりに見える山が近江冨士>

ここを過ぎ、竜王山頂近くへ向かいます。途端に道は悪くなり獣道のようになりますが、人の手が入った道で

あることは間違いなかったですし、これまた険しいアップダウンもなくスムーズに歩けました。

<竜王山頂から近江盆地側を眺める>         <竜王山頂から信楽方向を眺める>

<竜王山頂の看板>

竜王山頂を過ぎるあたりから、あたりの風景に「岩」が目立つようになります。いわゆる花崗岩質の地質なんでしょうか、

岩、それも奇岩がちらちら見受けられるようになります。

<重ね岩>                     <茶佛観音>

それで…茶佛観音ぐらいまでは苦労せずに来れたんですけど…。この先がえらいことに…。

二足歩行不可!って感じのところがちらちらありまして…。しかも道じゃなくて干からびた小川みたいな

雰囲気の道でした…。それでも歩いていくとちょっと開けた感じの場所にでました…。

<狛坂磨崖仏>                   <狛坂磨崖仏をちょっと角度をずらして>

<狛坂磨崖仏と向かい合う小さな仏様方>

そこは不思議な静寂の空間でした。不思議な臨在感のある空間です。木漏れ陽のさしこむ穏やかな

静寂だけがそこに…。