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第1069号(25年03月02日) 

1/144 HGシラヌイアカツキガンダム(2回目:金メッキキットの扱い方テスト)

 

<問題提起:金メッキプラモデルの難点>

金メッキのガンプラは何種類かあると思います。

金ピカのイメージそのままなのは非常にかっこいいのですが、

次の点が問題としてついてまわります。

メッキを生かす場合は、以下が問題となります。

 1.ゲート跡、合わせ目をどうするのか?

メッキを生かさない場合については、以下が問題となります。

 2.メッキをどうやってはがすか?

 3.ゴールドをどう表現するか?

そこで、今回はこのHGシラヌイアカツキガンダムを使って、

やり方を模索してみたいと思います。(思いついたのが2024年5月)

 

<手法の検討>

金メッキのキットは、成型後に、アルミ蒸着で金属表現をしたうえに、

イエローのクリヤーを塗装している、と言われています。

そこで、アプローチはいろいろ考えられます。

 

1.メッキを生かす場合、ゲート跡と合わせ目をどうするか?

 A.ゲート跡はランナーから切り離す際になるべく小さい面積で

   切り取り、できてしまったゲート跡はガンダムマーカーで

   タッチアップする。

 B.合わせ目については

   1)一切何もしない。

   2)ダンモ(段違いモールド用のカンナ)を用いて、

     段違いモールドのように処理する。

 

2.メッキははがす方法はどうするか?

 A.メッキをはがして合わせ目を消して塗装する

  1)うすめ液でクリヤーを落として、そののちに塩素系漂白剤で

    メッキを落とす。

  2)ハセガワさんの模型用メッキはがし剤だけでクリヤーと

    メッキをまとめて落とす。

 B.メッキをはがさず、そのまま接着して合わせ目処理をすすめ、

   プライマーサーフェーサー(以下プラサフ)を塗装し、さらに

   そのうえから黒サーフェーサー(以下黒サフ)を塗装する。

 C.メッキをはがさず、そのまま接着して合わせ目処理をすすめ、

   黒サフを塗装する。

 

3.ゴールドをどう表現するか?

 A.ゴールドを塗装する。

 B,シルバーを塗装して、さらにイエローのクリヤーを塗装する。

 

<制作開始>

それでは、制作を進めます。まずは正攻法で、メッキをはがしたパーツを

作ってみたいと思います。表層のイエロークリヤーを溶かすために、うすめ液を瓶に入れます。

<今回作るキット>           <うすめ液の瓶>

続いて、めっきパーツをうすめ液に浸します。(2024年6月)

表面の黄色いクリヤーがうすめ液に溶け出してうすめ液が黄色くなり、

銀色のメッキが表面に出てきたら乾かします。

(実際の時間としては半年弱放置してました。2024年12月)

乾いたら、次は、ハイターのような塩素系漂白剤と水を1:1で薄めた液につけます。

今回は一週間ほどつけっぱなしでしたが、そうすると、ほぼほぼ黒い素地が出てきます。

で、この後は水洗いをしまして、水気を飛ばしてましたが、結局また放置です。

表面がまだシルバーっぽい感じがありますが、今回はこのまま行ってみようと思います。(2025年1月)

続いて、メッキはそのままに、上からプラサフを塗装していけるかどうかも見てみようと思います。

また、実は存在を2024年末に知ったのですが、ハセガワさんの模型用メッキはがし剤を

使ってみます。

<今回プラサフを直でいく部品>      <模型用メッキはがし剤>

2025年2月15日から漬け置きを始めました。

表面のカラークリヤー層はすぐに落ちます。

<2月15日 漬け置き直後>      <2月16日 約30時間経過後>

このメッキはがし剤ですが、説明書きによれば、72時間以上漬け置きしてはいけない

(プラモデルの素材自体が溶けるリスクがあるため)、とのことだったのですが、

結局108時間漬け置いてもメッキ層がはがれませんでした。ハセガワさんにも

問い合わせをしまして、聞いたころ、通常であれば12〜18時間ではがれるとの

ことで、アルミメッキの場合ははがれない(その旨注意書きもある)とのことで

あります。おそらくですが、アカツキにはアルミメッキが使われていそうです。

 

とはいえメッキ層は浮いてきていた(メッキがやられたのか、プラモデルの

素材表面が溶けたのかは不明)ので、歯ブラシでメッキ層を磨き落とすことで、

黒い素材を表面に出すこととしました。

 

ただ、72時間以上経過した時の写真をとっていなかったので、改めて他の

パーツで経過を追ってみます。(2025年2月23日11時)

 

で続く3枚の写真は、投入前、投入直後、11時間経過後に取り出したものに

なります。表層のカラークリヤーはきれいに落ちていますが、アルミメッキは

びくともしていません。

<投入前>

<投入直後>

<投入後11時間経過>

結局24時間漬け置きしましたが、やはりアルミ層は剥離しませんでしたので、

あきらめることにします。それと、先行でメッキをはがさずにおいておいた

パーツについて、合わせ目処理が終わりましたので、上からプラサフを塗装します。

また、メッキをはがさなかったほかのパーツはプラサフを塗装せず、

いきなり合わせ目処理後に黒サフを塗装します。

<24時間経過後>            <メッキの上から塗装>         <使用したプラサフ>

 

<メッキ対応の結論>

結局は身も蓋もない結論となります。

結論1:メッキを生かさないで、全塗装するならば、通常パーツ同様に合わせ目処理を行い、

    金メッキのうえから黒サフ塗装で足る。

    結局のところ、メッキをはがさないでも、黒サフの塗装が可能であることがわかりましたので、

    あとは作られる方のこだわり次第だと思います。

結論2:合わせ目のところは、このキットの場合、大半BMCダンモで対応が可能。バックアップに

    ついてはゲート跡が発生せざるを得ない箇所がある。したがって、メッキを大部分生かす

    ことが可能と思われます。

よって、一番お手軽なのは、メッキを生かしつつ、合わせ目のところはBMCダンモで段違い

モールドにしてしまう方法だと考えます。

 

<ゴールドの表現>

ゴールドについてはドラグーンで比較しました。上の写真の左上から、

ガンダムマーカーイエローゴールド、ガンダムマーカーホワイトゴールド、

ガンダムマーカーガンダムゴールド、メッキそのままの状態(比較用)、下段に行って左から、

Mrカラー202番スーパーゴールド2、MrカラーGX210番ブルーゴールド、

Mrカラー205スーパークロームシルバー2+タミヤアクリルX24イエロークリヤー、

Mrカラー8シルバー+タミヤアクリルX24イエロークリヤー、

となっています。写真ではわかりにくいように思いますが、本キットの金メッキに

最も近い色味は、GX210番ブルーゴールドでした。

 

<その他の実験・制作過程>

右足はゲート跡最低限処理+タッチアップ、つま先の赤はミスターカラー7番ブラウンで、

左足は合わせ目ダンモ処理、つま先の赤はガンダムカラーレッド2で塗装します。

赤色部について、レッド2では青みというか、紫みが少し勝つような気がするのですが、

ブラウンでは黒みに過ぎ、比較するとまだレッド2の方が近いように思われます。

ただ、実際はもっと赤味の強いような感じがしましたので、Mrカラーの327番、

レッドFS11136を塗装してみたところ、気持ち黒味のある赤、漆のような

赤が再現できたので、これが一番近いかも知れません。下の写真、バックパックのノズルにつき、

写真では下側のノズルがその色を塗装しています。

 

あとわかりにくいのですが、C2ランナーの少し赤みのゴールドについて、左足の

方はミスターカラーのスーパークロームシルバー2の上にタミヤアクリルの

X26クリヤーオレンジを塗装したのですが、予想以上に違和感なく仕上がっています。

とはいえ、上記の通り、メッキを生かす方法が一番お手軽なので、これもあまり

意味のない検討になってしまいました。

<C2ランナーの比較>                <赤の塗装の比較>

<バストアップ>

<全身像>